水道料金「8割引き上げ」の可能性?“水道管の老朽化”で
財務省研究機関が試算
水道の料金について「値上げが必要かもしれない」という試算が出されました。
水道管 耐用年数超え2割以上
日本の水道管の長さは約74万km、地球18周分もあります。
その中で耐用年数の40年を超えている水道管は20%を超えています。
基本的に50年を超えると“大きく劣化をしている”という目安になりますが、
国交省の資料によると「50年を超えた水道管の割合」は、2023年の段階では約9%。
2030年では約21%、2040年では約41%になります。
水道管の腐食が進むと漏水の原因になります。
7月5日には、60年以上前に敷設された工業用の水道管が破損し、
大阪市の交差点で水が漏れました。6月28日には神奈川県鎌倉市でも60年前に
取り付けられたボルトが腐食し、水道管が破裂。道路に大量の水があふれる
事態となりました。
そんな中、財務省の研究機関が驚きの調査結果を発表しました。
老朽化した水道の設備更新を全て水道料金のみで賄おうとした場合、
水道料金を現状より平均で83%引き上げる必要があるといいます。
月平均3400円とされる水道代が、6200円ほどまで上昇する計算になります。
(財務総合政策研究所の分析をもとに作成)
既に水道料金の値上げを決めた自治体もあります。
山梨県の北杜市で、面積は東京都と同じぐらいですが、人口は4万5000人ほどです。
全長約1350kmの水道管、271か所の浄水施設があり、維持管理のため2032年度までに
基本料金を一律1190円へ段階的に引き上げることを決めました。
水道事業経営に詳しい近畿大学の浦上拓也教授によると、人口の少ない自治体は
周囲との協力が不可欠です。「料金の上限を定め、(上限を)超える場合には国からの
財政支援を入れてでも引き上げないようにするということを国交省が検討し始めて
いるところ」と話しています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/203196...
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