72年前に閉山、山ケ野金山から新たな金鉱脈見つかる
金含有量は「優良」基準超え、さらに精密な調査計画:霧島市横川
72年前に閉山した鹿児島県霧島市横川の山ケ野金山周辺で、金を含む新たな鉱脈が
発見されたことが31日、分かった。調査を進めるカナダの鉱物探査会社は、試掘した中から
鉱石1t当たり9.62gや45.9gグラムを含む鉱脈の一部が見つかったとしている。
8月10日、山ケ野ふれあい交流館で住民向け説明会を開く。
山ケ野金山の東側で、2023〜24年度実施したボーリング調査で発見した。鉱石1t当たりの金量が
平均3〜5グラムあれば優良な金鉱山とされる。金脈を正確に特定するため、さらに試掘する。
前回調査地点の北東約350mで今年4月から新たに掘り始めており、近く2本目が完了する見込み。
今後、少なくとも6本の追加調査を計画中という。
同社鹿児島事務所の宮武修一所長は「調査は初期段階だが、素晴らしい金鉱脈の一部が見つかった」
と手応えを語る。一方で、「鉱山開発の判断や埋蔵金量の推定にはさらなる調査をして精度を
高めないといけない。今後も地元の皆さんの理解を得ながら進めていきたい」と話した。
山ケ野金山は、江戸時代初期の1600年代半ばに発見された。1953年の閉山までに金28.4tを産出
したとされ、国内歴代7位。現在、日本で唯一商業レベルで稼働しているのは鹿児島県伊佐市の
菱刈鉱山のみ。所有する住友金属鉱山によると、鉱石1tに含まれる金量は平均約20グラム。
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