オンライン学習で「出席」扱い
不登校児の6割知らず 周知に課題
不登校の子どもがオンライン学習に取り組んだ場合に
出席扱いとなる制度について、対象となる児童生徒の
6割超が知らない- -。オンライン教材開発会社などによる調査で、
こんな実態が浮かび上がった。保護者のおよそ4人に1人も知らず、
行政や学校による周知に課題がありそうだ。
不登校の児童生徒がタブレット端末などデジタル端末を利用して
学習した場合に出席扱いとする制度が始まったのは05年度。
保護者と学校の連携や訪問による対面指導の実施などを条件に
校長が出席と認定できる仕組みで、「ネット出席」と呼ばれる。
調査では「ネット出席を知っているか」を尋ねる設問に対し、
児童生徒63.5%、保護者の26.6%が「名前は知っているが内容は知らない」
「聞いたことがない」と回答した。学校からネット出席に関する説明や
提案を受けたかどうかも尋ね、児童生徒の67.9%、保護者の86.5%が
「説明はない」と回答した。
ネット出席を申請したものの断られた経験がある児童生徒は8.3%、
保護者は12.7%いた。学校側からは理由として「前例がない」
「学校に制度がない」などと告げられたという。
一方、ネット出席の利用者に心境の変化を尋ねたところ、
児童生徒の47.2%、保護者の71.0%が「前向きになった」とした。
すららネットの佐々木章太・子どもの発達支援室長は
「子どもや保護者に加え、教員にも制度が知られていない実態がある。
自治体などに活用を働きかけていきたい」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20251106/k00/00m/040/...
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