不運に見舞われる”見せかけの法則”「マーフィーの法則」とは何なのか?
私たちは、自分に降りかかる不幸に「何かしらの法則性」を感じるときがあります。
「傘を持っていないときに限って大雨が降る」
「トイレやお風呂に入っているときに限って、宅配便が来たり電話が鳴ったりする」
「探し物は必ず最後に探す場所にある」
「トーストが落ちると、必ずバターを塗った面が下になって着地する」
「洗車した後にドシャ降りの雨が来る」など。
このように、「なぜか必ず不運な方が起こる」という考え全体を「マーフィーの法則」と言います。
もちろんこれはユーモアであり、科学的な法則が実際に存在するわけではありません。
では私たちは、どうしてこんなにもマーフィーの法則に共感できるのでしょうか?
私たちがマーフィーの法則に共感するのには、いくつかの理由があります。
1つ目として、マーフィーの法則として言及されるいくつかの現象には、科学的な根拠が
あるということです。例えば、1996年の研究では、バターを塗ったパンの着地パターンには
物理法則が関係していたと発表されました。パンにバターを塗ることで重心が移動し、
バターを塗った側が地面に向きやすくなることを実証したのです。
2つ目には、記憶の傾向が関係しています。
人には、自分に有利な出来事よりも不利な出来事に注目する傾向があります。
すんなりうまくいったときより、悪いことが起きたときのほうが強く印象に残るため、
記憶に長く残りやすいのです。そのため私たちの記憶には、マーフィーの法則に合致する
出来事が鮮明に残るのです。
3つ目に、私たちには「関係のない出来事を、関係があるかのように思い込む傾向」があります。
例えば、渋滞に巻き込まれたときには、いつも一番遅い車線にいるような感覚になります。
これは自分が他の車を追い越していることよりも、自分を追い越す車の方に注意が向くからです。
結局これは錯覚なのですが、私たちの中ではマーフィーの法則を支持する材料となってきました。
ここまで考えると、マーフィーの法則は確かに単なるユーモアだと分かります。
しかし信じたくなる要素が備わっているのも事実であり、それゆえ世界中でマーフィーの法則が
人気なのでしょう。私たちも、たとえ事実を知っていたとしても、明日には「やっぱりマーフィーの
法則は正しい」と感じているかもしれません。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/10214...
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