■デビューは1973年、今や世界で
トビウオの卵は直径1ミリ前後と小さく、カラフルに着色されて軍艦巻きやちらしずしなどに使われることが多い。
兵庫県芦屋市の水産加工メーカー「かね徳」が、インドネシア産の原料を基に開発したのが国内流通の始まりで、若干粒が大きいペルー産も流通している。
「とびっこ」は同社の登録商標で、「とびこ」や「とびらん」とも呼ばれる。
同社は1968年にカズノコの代用として、インドネシアでトビウオの卵を使った原料開発をスタートさせた。
当時、同国のトビウオ漁で回収される卵は、現地でほとんど利用されていなかったため、同社はカズノコのバラ子のように活用できないかと試行錯誤の上、
1粒ずつばらして乾燥させ、味付けした「とびっこ」を1973年に商品化した。
同社によると、「当時、北海道ではサケが不漁でイクラ価格が高騰していたため、しょうゆ漬けが人気となり、全国販売するようになった」という。
今でも北海道では、ごはんにしょう漬けのトビウオの卵をかけて食べるほど、とびっこはメジャーな食材だ。
海外でも、例えば米国などでは、サーモンやアボカドなどと一緒に「カリフォルニアロール」の具材にしたり、サラダに混ぜて食べられたりしている。
フランスなどでは、パンやクラッカーに数種の食材を乗せて食べる「かなっぺ」にトビウオの卵が使われることもある。
近隣では「中国で鍋物の具材としてたくさん使われているほか、韓国ではビビンバなどに入れて食べられるなど、
ともに自国の家庭料理で大量に利用されているため、海外での消費量が増えている」(かね徳)という。
とびっこは、ぷちっとした食感が最大の特長で、色付けもしやすい。オレンジや黄色のほか、青や緑の寒色系にもなることもある。
さらに、黒く着色したトビウオの卵は「人工キャビア」にもなるなど、内外で需要は拡大。
原料の価格は「今から15年ほど前に比べて3~4倍に高騰し、高止まりの状態」(同)といい、存在感を増している。
都内すし店の関係者は、とびっこ人気の高まりにより「サケの不漁で高騰しているイクラの代わりに使うこともある」といい、
かつてカズノコの代用とみられたとびっこは、次第に高級魚卵の仲間入りを果たすようになっている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b23581a55eabb4fb6fce...
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