愛娘の人生は、たった3年で絶たれた。安全なはずの横断歩道で、小さな体が車にひかれた。
母親は、強い後悔にさいなまれている。もしも、家族が手をつないで渡っていたら……。もしも、子ども用のハーネス
を着けていたら……。たくさんの「もしも」が、ずっと頭から離れない。
◇幼稚園に入ったばかりの事故
事故は2025年11月18日午後、水戸市大工町にある交通量の多い国道交差点で起きた。
10月に幼稚園に入ったばかりだった、原田恵理香ちゃん(当時3歳)。園からの帰り道、祖母(71)と一緒に現場近く
のバス停で降り、自宅に向かって歩いていた。
祖母は横断歩道を先に渡って待っていた。恵理香ちゃんが後に続いていたが、左折してきたスポーツタイプ多目的車
(SUV)にはねられた。
車の左前輪が体に乗り上げ、心肺停止の状態で病院に運ばれた。
直後に職場で電話を受けた母親(43)は、娘が事故に遭ったと伝えられても信じられなかった。
電話口の病院関係者に容体を繰り返し尋ねた。「どうなるかは分かりません」と言われ、体から力が抜けた。
◇「余命は1、2時間」
「今朝までずっと元気だったのに」。病院に向かうタクシーの中でも不安が募るばかりだった。病院の手術室に着く
と、担当医から告げられた。
「余命はあと1、2時間です」。その場で泣き崩れた。
後から、小学1年の長男(7)も病院に連れられてきた。いつも仲が良かった兄妹。長男は病室に横たわった恵理香
ちゃんのそばを離れなかった。
一時は蘇生したものの、事故から約4時間後、静かに息を引き取った。亡きがらが自宅に戻っても、長男は妹の隣で
横になった。
幼稚園の制服を着せて火葬したが、骨つぼは今も家に置いたままだ。
「にいに」と呼ぶお兄ちゃんのことが大好きだった恵理香ちゃん。兄をまねては、自分のことを「ぼく」と言っていた。
◇歩車分離式信号、広まらず
車を運転していたのは、自動車教習所を運営する会社の社長を務めていた男性(57)だった。
現行犯逮捕され、自動車運転処罰法違反(過失致死)で在宅起訴された。事故直後、男性から謝罪の申し出があった
が、母親は受け入れられなかった。
年が明けてから男性の妻と会って謝罪を受けたものの、本人からは手紙を受け取るだけにとどまっている。
全文→
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee1304e0e5d9844642cc8...
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