「三角食べ」は時代遅れでマナー違反?
学校で教わった人も…栄養士に聞く、
今の「食べ方」の考え方
ごはん、おかず、汁物などを交互に少しずつ食べていく「三角食べ」
子どものころ、行儀の良い食べ方として教わった人もいるでしょう。
一方、近年は食育に対する考え方も変化し、食べる順番を意識した
さまざまな方法も知られるようになりました。かつて推奨された
「三角食べ」は、今ではもう古いのでしょうか。
地域や世代によっては、学校で「三角食べ」をするように指導された方も
いるでしょう。これは、交互に食べずに、まずはごはんを食べ切り、
次はおかず、最後にみそ汁を飲み干すなどと好きなもの優先させて
食べる「ばっかり食べ」を避け、主食、主菜、副菜などをバランスよく
食べることを目的として推奨された食べ方です。
また、昔は「残さず食べる」ことが重視され、苦手なものが最後に残る
傾向がある「ばっかり食べ」よりも、「三角食べ」はごはんやおかず、
汁物を交互に味わうことで、味を調和させ食べ残しを減らす
と考えられていました。
一方で、健康管理の観点では、何を先に食べるかを意識した「野菜ファースト」や
「たんぱく質ファースト」をよく見聞きするようになりました。
血糖値が気になる方や減量をしたい方には「野菜ファースト」。
野菜に多い食物繊維は、糖質の消化・吸収をゆるやかにするため、野菜を先に、
その後におかずやごはんなどを食べると、食後血糖値の急上昇を抑えやすい
と考えられています。
「たんぱく質ファースト」は、とくに食が細くなり、サルコペニアが気になる
高齢者の方に向く食べ方です。高齢になると胃腸の働きが衰え食事量が減り、
たんぱく質が不足しやすくなる傾向があります。そこで、肉や魚、卵、大豆製品
など、たんぱく質を多く含む食品を先に食べることで、優先すべき必要な栄養素を
しっかり摂取するという考え方です。
かつては、「三角食べ」や「残さず食べる」ことが良い食べ方として広く教えられてきました。
しかし現在は、すべての人に同じ食べ方が適しているとは限らないと考えます。
年齢や健康状態、目的によって適した食べ方はさまざま。情報に踊らされずに、
自分に合った食べ方を知ることが大切です。
会席料理や西洋料理など一品ずつ提供される場では、料理が出される順番に沿って
味わうのが基本です。食事マナーの観点では、自分だけでなく、一緒に食べる人や
周囲の人も心地よく過ごせるよう心がけましょう。
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