「自分と重なる部分がある」
受刑者による「保護犬育成プログラム」で再犯防止に繋げる狙い
一筋縄ではいかない更生も…互いに変化
やってきたのは5頭の保護犬です。
姫路少年刑務所では去年、受刑者による「保護犬育成プログラム」が始まりました。
松田祥則看守長「基本的に自己本位的な理由で罪を犯している。
言葉を話すことができない保護犬の心情を理解しようとする行為自体が、
彼らの再犯防止につながるんじゃないかなと」
参加する犬の境遇もさまざまです。スイくんは飼育放棄に遭って保護され、
少し落ち着かない様子を見せていました。
A受刑者「基本、目は合わないですね。おやつでも釣られへんというか。
自分と通じる部分があって、きこちゃんと共に成長してるみたいな感じですかね。
そんな焦る必要はないんかなって思ってます。ゆっくりで大丈夫かなと」
「何がしたいかが伝わらない中で、人間も一緒で、僕も自分から人に相談しなかったり、
嫌なことがあっても笑って過ごしたり。同じ人間で言葉が通じるのに、言わないまま
人とぶつかるみたいなところを、きこちゃんと関わり始めてから思いましたね」
本音を隠してきた受刑者と、人に歩み寄ろうとする保護犬は、
互いの距離を縮め始めていました。
しかし、A受刑者は刑務所内で規律違反を犯し、プログラムからの離脱を命じられ、
翌月のプログラムにその姿はありませんでした。
A受刑者の前向きな姿勢に期待していた刑務官も、一筋縄ではいかない更生に頭を
悩ませています。
山中威一郎看守長「プログラムをやってる子たちって、すごく自然な顔に戻るんですよね。
若い子たちの素直な表情が見られる。ただ、それをすべて甘受してしまうと、規律自体が
甘くなってしまって、治安の維持というところまで考えていくと、そこは譲れないものに
はなってきます」
これまでに2頭がプログラムを卒業しました。受刑者が注いできた時間は、
確かに実を結んでいます。受刑者たちの未来がより良いものに変わるように。
更生の道への模索は続きます。
https://www.fnn.jp/articles/-/113904...
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