トラック後部に電子広告を表示
長距離便で掲げ、増収で待遇改善へ
長距離運送を手がける福間運輸(大阪府四條畷市)が、モノクロの
電子ペーパーディスプレーに表示した広告をトラックの後部に掲示する
実証実験を進めている。発光しない特徴を生かし、規制に対応した。
運転手の労働時間に上限を設けた「2024年問題」への対策が求められる中、
広告事業による増収で社員の待遇改善につなげる狙いがある。
「日中、数十メートル先からでもよく見えますよ」。
営業部の図左篤樹部長は7月下旬、奈良県生駒市の拠点で4トントラックの
後部ドアに取り付けた電子広告を見上げた。モノクロの電子広告が、
30秒ごとに洗濯機や求人サイトといった内容に切り替わった。
電子ペーパーは表示内容を書き換えることができるディスプレーで、
発光せず表示中に電力を消費しない。スーパーの値札や電子端末向けに普及し、
シャープや韓国のサムスン電子などがフルカラーの大型製品も展開している。
福間運輸は2022年ごろから広告事業を模索。モニターではなくモノクロの
電子ペーパーなら、灯火類の取り付け規制などにかからないことが分かり、
メーカーへ相談した。「振動するトラックで使うなら、動作を保証できない」
と複数のメーカーに断られたが、振動対策を条件に、シャープと交渉がまとまった。
防振機能を持つアルミケースを外注し、シャープの42型「ePoster」を組み込んだ。
トラック10台に2枚ずつ掲げ、今年1月から順次、関東や北陸などで運行する。
広告会社を社内起業し、大阪府警の交通安全運動やNPO法人の広告を無料で掲載。
秋ごろまでに事業化を目指す。
https://news.jp/i/133950650899144716...
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