世界初、「卵から」完全養殖のウナギを月内にも試験販売へ…
年間数万匹の稚魚の生産が可能・コストは天然の3~4倍
卵から人工孵化させる「完全養殖」のウナギが、
29日から世界で初めて試験販売される。
ウナギ養殖大手「山田水産」が手がけたもので、商業化に向けて
消費者のニーズを確認する狙いがある。
山田水産の山田信太郎社長は「生産の数を増やすことで、
次の展開を考えていきたい」と意気込みを語った。
1匹あたり5000円程度で、店舗やECサイトでの試験販売を
予定しているという。
完全養殖は、人工的に採取した卵から育てた成魚に産卵させ、
さらに次の世代につなげていく技術だ。国立研究開発法人
「水産研究・教育機構」の前身機関が2010年に世界で初めて成功させ、
研究を進めてきた。大型水槽や飼料の開発を進めるなどして、
2026年時点で年間数万匹の稚魚の生産が可能になっている。
一方で、卵から稚魚に育てる過程は依然として難しく、効率的で
安定した大量生産に向けた技術の確立には至っていない。
生産コストの抑制も課題となっている。稚魚1匹あたり4
万円だった2016年度から現在は1800円にまで下がったものの、
天然と比べると3~4倍の水準だ。同機構は当面、ウナギの
安定供給に向け、生産コストを800円にまで抑えることを目標に、
技術開発を続ける方針を示している。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20260520-GYT1T00022...
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