【日本以外ではほとんど使われていない薬一覧】風邪薬、抗生物質、胃腸薬、睡眠薬…
「有効性の根拠が不充分」「副作用が問題視」が理由、日本では一般の人に最新情報が届きにくい現実も
熱っぽいから病院へ、咳が出るから薬局へ──日本人は何か不調があれば薬に頼り、
それが体を“よくしてくれる”と信じている人がほとんどだろう。しかし、あなたがのんでいる薬が、
世界の常識では「意味がない」か、むしろ「危険な薬」かもしれないことを知っているだろうか。
風邪で薬を求めるのは、日本人ならではの行動かもしれない。銀座薬局代表で薬剤師の長澤育弘さんは、
「欧米では風邪を治す薬はない」が常識だと指摘する。
「日本では風邪をひくと、解熱鎮痛剤や咳止め薬などさまざまな効能のある成分を配合した
総合感冒薬をのむ傾向にありますが、海外では一般的ではない。それどころか有効性の根拠が不充分なうえ、
眠気や依存性、血圧上昇などの副作用が問題視されています」
フランス在住のジャーナリスト・羽生のり子さんが言い添える。
「ヨーロッパでは、風邪やちょっとした腹痛など医者にかかるほどではない不調は、
ハーブを使うなどして家庭でケアします」ほかにも、日本人がよく処方される胃腸薬の
『モサプリドクエン酸塩水和物』はアメリカでは承認されておらず、ヨーロッパでもほぼ使われていません」
日本では整形外科などでよく処方される湿布も、“日本オリジナル”だ。
「湿布の効果にエビデンスはなく、患部がひんやりして気持ちがいいため“効いた気分”になっているだけ。
欧米ではほとんど使われていません」
海外で飲まれていない薬が日本で飲まれ続けるのか。
「日本は国民皆保険で医療費が安く、病院へのアクセスが容易なため、患者が薬を求めやすい。
一方、アメリカでは同じ病気の患者でも、保険の種類で受診できる病院や医師、処方される薬の種類に制限があります」
日本の医療費増大が取りざたされるいま、自らの健康に限らず社会のためにも、「薬の効果を見極め、適切に使う」
ことが求められている。
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https://j7p.jp/135209...
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