「長くて退屈」「料金が不透明」葬式・僧侶に“不要論”
現役僧侶の危機感「なし崩しでやれてきた伝統宗教の怠慢」
葬儀の様子も様変わりしている。2024年の調査では、2日かけて通夜・告別式を行う
“一般葬”は約3割に減少する一方、少人数による“家族葬”が半数を占めて、
告別式のみの“1日葬”や、火葬のみの“直葬”など簡素化が進んでいる。
いまや「葬祭・僧侶不要論」もあり、「先人たちを大事にする思いはあるが、
限られた資産は未来に投資したい」との思いから、三回忌からの法要を簡素化した人もいる。
こうした変化を「正直寂しい」と嘆く、龍我山雲門寺の僧侶・古溪光大さんは、
TikTokでの1分法話や、YouTubeでの般若心経ラップなど、社会の流行やニーズに合わせた
発信を行う。技術が進歩する中で、葬儀には「長くて退屈だ」、僧侶に対するお布施は
「料金が不明瞭」との声もある。
不要論が高まっている理由としては、「規模や人数などの『簡素化』が進む」
「『無宗教』を自認する人が増え仏教行事への関心が低下」「樹木葬や散骨など寺に依存しない
供養方法が人気」「お布施などの金額が不透明(“お気持ちで”問題)」などがある。
公益財団法人 全日本仏教会の調査によると、葬儀・法要に関しての不安は、
「費用が分からない:66.0%」「お布施の金額がわからない:64.9%」
「葬儀や法要に何が必要かわからない:59.3%」「自分の家系の宗派などがわからない:37.5%」
となった。
古溪さん「『弔ってもらっている感』を与えられない僧侶は不要だ。決められた日時に斎場に来て、
木魚をたたいて、お経を読むだけの人は要らない」。よく“葬式仏教”と表現されるが、
「大切な人の喪失感が癒えるように、最近では“グリーフケア”が重視されている。
日本には三回忌、七回忌、十三回忌と、昔からの段階的なグリーフケアがある。
これをなくしてしまえば、あとから大きな喪失体験に気づくことになる」と警鐘を鳴らす。
記事全文
https://times.abema.tv/articles/-/1016524...
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